初年度プロジェクト演習

2018年度 Project B(6~7月)Sクラス 実践報告2

課題

炭素繊維は軽くて強い材料ですがコストが高いです.

そのような材料に対して,新しい用途を提案してください.

課題提示者

東レ株式会社

課題解決策を提案するために行った活動(一部)

私たちの班は主に炭素繊維の使用方法としてエレベーターを提案しました。一時提案ではメッシュフェンスや建物の耐震、農業機械の刃の部分なども提案しましたが、それらの部分に炭素繊維を使う必要性やより安い代用品の存在、炭素繊維の特異的な壊れ方を十分に考慮できておらず、最終提案ではエレベーターにしぼりました。

エレベーターは法律的な面で使用部分はよく考えなければなりませんでしたが、電力の削減や一度にのせることのできる量の増加など高いコストをかけてでもメリットがあるという部分を十分に説明できたのではないかと思います。また、今までのものよりさらに高いビルの建設なども可能になってくると思うので、今後炭素繊維を使用したエレベーターが普及すれば良いのではないかという意見に収まりました。

最終提案には様々な視点から情報を集めてプレゼンテーションに望みましたが、企業の方からもストーリー性があり発想が面白いと褒めていただいたのでよかったです。

本課題に対する最終提案の内容(一部)

最終提案では炭素繊維をエレベーターに使用することを提案しました。現在、エレベーターには鉄やアルミ、ステンレスといった素材が使用されていますが、これの一部を炭素繊維に置き換えることによってより軽く、より安全なエレベーターが完成すると考えました。

具体的にはエレベーターのカゴやロープ、天井に炭素繊維を使用するという案がでました。しかし、エレベーターのかごは難燃性でつくるもしくは覆うという法律があるため、法律も考慮しエレベーターのかごの内側につかうことになりました。そして、コストはかかりますがより強力なエレベーターを作ることを提案しました。また、エレベーターが軽くなれば、エレベーターを動かすのにかかる電力の削減が可能となったり、一度にのせることのできる積載量も大きくなったりすると考え、コストを補う利益が生まれると考えました。エレベーターは私たちが生活する上でとても身近で安全性が高くなければならないものであるため、炭素繊維の使用が実現できればいいと思います。

最終提案を終えての感想(今後の抱負 )

プロジェクトを通してより企業の方々に自分たちの案を納得してもらうためには、具体的な数値化や論理的な思考が必要とされていることを改めて実感しました。特に今回の提案では、炭素繊維のコストの高さがどの案を考えるにもついてきてしまい、新たな案を考え出すのがとても難しかったですが、まずはコストのことを考えずに発想をふくらまし案をだしたうえで、より具体的にコストの面を考え案を絞っていくべきだと感じました。また、炭素繊維の特徴の中でもどの特徴をより生かしていくべきなのかをそれぞれの用途にあわせて考える必要があるとおもいます。

グループ単位で活動するうえでは先を見通し、早い段階から役割分担や計画をたてる必要があると感じました。また、班の中での情報共有をよりしっかり行うことで、発表の時に焦ることなく的確に要点を話すことができると思います。今回、パワーポイントに載せる情報量が少なく、口頭で補ってしまうことが多かったので、パワーポイントにどの情報を載せるべきかという選別もしっかりおこなっていきたいです。

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