初年度プロジェクト演習

2016年度 Project A(4~5月)Bクラス 実践報告2

課題

「ちりめん」を題材とした新製品の発案とその展開(開発から消費者の手元に届くまで)

課題提示者

エヒメフードテクノロジー協同組合

課題解決策を提案するために行った活動(一部)

エヒメフードテクノロジーさんからは「シラスの新商品開発」という課題をいただき、それに対する課題解決案を出さなくてはいけませんでした。入学し何をしていいのかわからない自分たちに対して現れた初めの壁でもありました。

シラスと言われても何が特徴的なものなのかもわからないので、エヒメフードテクノロジーさんが話してくださった内容をまとめることから始めていきました。その中で、シラスとゴマの組み合わせが栄養価に対して大きな効果を持つと言われていたので、これを使わない手はないだろうと拾いました。

その後は、愛媛県内の観光や地域にはどのような特徴があるのかを調べ、商品にプラスの価値をつけるにはどのようにすればいいのかを考えました。県内の特徴としては観光地が密集していること、プラスの価値としては、揚げ物なのにカロリーを低く抑えるノンフライを使うこととしました。

本課題に対する最終提案の内容(一部)

私たちの最終提案では、観光地の中でも持ち運びながら食べられるシラスのかき揚げスナックを提案しました。

松山市は道後温泉や松山城、子規記念博物館、坂の上の雲ミュージアムなど多くの観光地があります。そして、これらの観光地は比較的近くに立地し観光に訪れたお客さんの流れも狭いものとなることがあります。この狭い流れの中、徒歩で移動する際につまみながら食べられるものは何かと考え、シラスのかき揚げスナックとしました。そして、ターゲットは観光客の中でも近年増加してきている外国人観光客とし、かき揚げスナックの味を外国人観光客の方が好むものとしました。

ただ、かき揚げスナックとなるとカロリーが高くなり、健康を気にする方からすると抵抗があるのではということから、ノンフライヤーでの製造をしてみてはどうかなりました。もちろん、エヒメフードテクノロジーさんからのお話の中にあったように、ゴマを混ぜ栄養価の向上も提案の中に組み込みました。観光地の密集、増加する外国人観光客、健康と栄養の視点を取り入れたのが、私たちが考えた最終提案でした。

最終提案を終えての感想(今後の抱負 )

今回の一連の活動の中でわかったことは役割分担の重要性です。プレゼンのスライドを作る人や実際に提案内容を試作品として作る人など、一つの提案を考えていく中でもいくつかの役割がありました。しかし、大学に入学し、初めての活動ということもあり役割分担があまり上手くいかず、誰かに負担が集中するという形になってしまいました。一人に役割が集中してしまってはチームの意味もなくなってしまいます。誰かに任せっきりにするのではなく、チームとして動いていくことでより面白く、良い提案ができたのではないかと思いました。

もう一つ、商品企画を考えていく中で様々なものを組み合わせていくことで1+1が2以上のものとなるように考えていかなくてはいけないということがわかりました。これはエヒメフードテクノロジーさんが初めにお話に来てくれた際におっしゃっていたことであり、この提案の後も多くの場面で実感することとなりました。ただ、これがいいのではないかと提案するのではなく、その提案の中で述べられていることがどのように作用しあうのかを考えていかなくてはいけないのだと学びました。

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